2023年2月1日水曜日

今週の黙想文(ヨハネ18:34)

イエスはお答えになった。
「あなたは自分の考えで、そう言うのですか。
それとも、ほかの者がわたしについて、
あなたにそう言ったのですか。」
──ヨハネ福音書18章34節


† † †

キリストは十字架にかけられる前、ローマの総督であるピラトから尋問を受けられました。
「あなたはユダヤ人の王なのか」とピラトはキリストに問いかけますが、キリストはその問いには答えていません。
人々はイエスを死刑にするために、王を自称し人々を先導した罪をあげつらい、ピラトはそれを確認しようとしているのですが、キリストがここで尋ねていることは、あくまでピラト自身がイエスをどのように見ているのかということなのです。
ここに、神様への信仰とは、私たち一人ひとりが他の人の意見を挟むことなく神様を見つめることであるということが示されています。
多くの場合、私たちがキリストに出会うことは他の人との関わりの中で起こるものですが、キリストを信じることの始まりにはこのキリストの問いかけが欠かせないのです。
罪の贖い主、永遠の命の与え主、寄り添いと慰めの主…あなたにとって、イエス・キリストとはどのような救い主であるのでしょうか?
信仰者にとって当たり前のようで、捉えなおそうとすると難しいこの問いに立ち返ることから、信仰の歩みを始めてまいりたいものです。

(20230129週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。