2023年3月8日水曜日

今週の黙想文(創24:1)

アブラハムは多くの日を重ね老人になり、
主は何事においてもアブラハムに祝福をお与えになっていた。
──創世記24章1節


† † †

あるお年を召した方が、「先生、この歳になると生きるのはつらいですよ」と仰っておられました。
年を重ねるということはその分、思い悩むことも増え、想像以上に辛いことなのかもしれません。
旧約聖書にはアブラハムという人物が登場します。
彼は信仰によって神様に義とされた人であり、175歳まで生きたとされていますが、その生涯の中では思い悩むことが多くあったことを聖書は記しています。
神様の導きによって住み慣れた場所を捨てねばならず、息子のイサクを神様に捧げなければならないと命じられたこともありました。
その生涯はその他にも波乱万丈に満ちていましたが、それでも神様が何事においても祝福をお与えになっていたと言うのです。
このことは、私たちの人生もまたどのような苦難が降りかかろうとも、何事においても与えられている神様の祝福に目を向けるようにという呼びかけでもあります。
私たちができなくなったことよりも、まだ自分には何ができるのかということに目を向けるとき、そこには神様の祝福と導きが与えられていることに気付けるかもしれません。

(20230305週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。