2023年3月22日水曜日

今週の黙想文(詩9:19)

「乏しい人は永遠に忘れられることなく/貧しい人の希望は決して失われない。」
──詩編9章19節


† † †

詩編9篇は神様が救ってくださったという賛美の言葉から始まっていますが、この詩編を祈った人の状況は「わたしを憎む者がわたしを苦しめて」おり、死に追いやられようとしています。
自分の苦しい現状を鑑みつつ、しかしそれを神様が必ず救ってくださるという確信と賛美の祈りで包み込む形で、詩編9篇は祈られているのです。
私たちが祈りを捧げる時、どうしても私たちの苦しい現実や、それに対する救いを願う言葉ばかりが先に出てきてしまうものです。
しかし、確かに神様が私たちと共にあって、必ず助け導いてくださるという言葉から祈りをはじめ、その確信をもって自らの課題に立ち返る時、私たちは苦難の中にあってなお心強さを与えられて、祈りを終えることができるのです。
どのような時にも私たちは神様から与えられている「乏しい人は永遠に忘れられることなく/貧しい人の希望は決して失われない」という祝福にこそ立たされてまいりたいものです。

(20230319週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。