2023年4月5日水曜日

今週の黙想文(2コリ3:2)

わたしたちの推薦状は、あなたがた自身です。
──コリントの信徒への手紙 二 3章2節


† † †

牧師になるためには通っている教会の牧師から推薦状を書いてもらわないと神学校に入学できないと言われ、母教会の熊本教会、通っていた教会の賀茂川教会と、二つの教会からの推薦を頂いて神学校に入学しました。
当時の自分を思い起こすと、推薦状を書くのは大変だっただろうなと思います。
信徒としてはずいぶんと不真面目でしたし、自分中心な考え方で生きていたことを今でも反省しています。
パウロはエルサレム教会や使徒たちからの「権威ある推薦状」を持っていませんでした。
そのことが問題となり、自己推薦しているのではと批判されています。
そのことからパウロはコリントの人々に向けて、あなた方の信仰があなた方自身の推薦状だと述べています。
つまり、誰かから推薦されるものではなく、自分の在り様・生き様が自分自身を推薦するものになるというのです。
四旬節の最後の週、受難週を迎えました。
私たちの罪を全て赦してくださるキリストの十字架を思い起こしつつ、神の前にキリスト者として推薦されるべき歩みが出来ているだろうかと、今一度思い返してみたいと思います。

(20230402週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。