2023年4月2日日曜日

主の受難主日礼拝【礼拝動画】

本日4月2日は主の受難主日の礼拝でした。

野口和音牧師の説教により、
長野教会は信徒礼拝として、
松本教会は聖餐礼拝として 両教会守られました。

主のご受難を分かち合う中で、裏切ってしまったユダに焦点を当てながらみ言葉に聞きました。
献花してくださった方、ありがとうございました。


**本日の礼拝動画**


(▶️をクリックすると再生されます)
※動画は松本教会での礼拝となります。

**本日の使徒書・福音書**

イザヤ書50章4-9a節〈旧p1145〉
フィリピの信徒への手紙2章5-11節〈新p363〉
マタイによる福音書26章14節-27章56節〈新p52〉


説教「罪深いあなたを生かすために」

*祈り*

私たちの罪のためにキリストを十字架にかけられた主なる神様。
罪深い私たちを、主の十字架において赦してください。
キリストの十字架は、わたしたちの悔い改めに先だって与えられました。
それは、私たちの罪がどれほど深くあろうとも、私たちが悔い改めることができるように、あなたに御前において御心に適った生き方へと自ら踏み出すことができるようになるためでした。
「天の国は近づいた」という御言葉が人々に届けられてから2000年、未だこの世に天の国が来ていないのは、あなたがたった一人でも滅びることを望まない愛に生きておられるからです。
キリストを裏切り、十字架へと引き渡し、また自分の命さえも自ら裁いてしまったユダを、それでもあなたは赦そうとしてくださっていました。
その果てしない赦しにこそ、わたしたちの罪といのちのすべてを委ねて生きることができますように。
日々の悔い改めから私たちの歩み、今日のいのちを始めることができますように。
私たちの日々のうちには、あらゆる悩み苦しみと悲しみが満ちています。
人が人を傷つけることの多い世界の中で、自分が傷つけられないようにという恐れから、国は国に、人は人に、抑止力と称して誰かを傷つける力を蓄えようとしています。
主よ、あなたは神の律法を完成させました。
それは傷つけた者に傷つけられたものと同じ痛手を負わせるのではなく、傷つくこと自体を起こさないための赦しに満ちた教えでした。
キリストが解き明かされたあなたの御心は、罪ある私たちが守るには到底難しすぎるかもしれません。
しかしそれでもあなたはキリストの十字架によって私たちを赦し、御心に適った愛の関わり合いへと、わたしたちを絶えず押し出そうとしてくださっています。
その恵みと導きのゆえに、私たち一人一人から、隣人に対するあらゆる敵意を打ち砕き、平和をもたらすための働きと関わりを担うことができますように。
今日、私たちは私たちの罪を思い起こし、あなたの御前に告白いたします。
わたしたちは誰かを傷つけたことがあります。
誰かをないがしろにし、優劣をつけ、差別し、愛することのできなかった人がいます。
未だに赦せない人がいます。
そのような私たちの罪を赦してください。
そして私たちひとりひとりもまた、誰かを赦せるような人として、新しい命へと生かしてくださいますように。