2023年6月21日水曜日

今週の黙想文(創11:4)

彼らは、「さあ、天まで届く塔のある町を建て、有名になろう。
そして、全地に散らされることのないようにしよう」と言った。
──創世記11章4節


† † †

人々がバベルの塔を建て始めた理由は「天まで届く塔」を建てて「有名になろう」というものでした。
原典を直訳すると、ここでは「天国に至る私たちの塔」を建てて「私たちの名前を造ろう」と記されています。
ここでの名前は神様の御名と同じ意味で使われていますから、人々が自らの力で天国に至り、自分も神様になって自分たちの名前を知らしめよう、という意味なのです。
そこには「私たち」という言葉が繰り返されています。

日本で何人の人が信号無視をしたら自分もしてしまうのかという研究があります。
自分の目の前で信号無視をしている人が多ければ多いほど、自分も無視していいと考える人が多くなるという結果でした。
一人では考えもしない罪の考えを持つ人が周りに多ければ多いほど、自分も流されやすくなってしまうという現実は今も昔も変わらないのかもしれません。

親しい誰かと別たれることは誰にとっても辛いことです。
だからこそイエス・キリストによって神の国が私たちに与えられました。
私たちを真に一つとしてくださる神様の思いにこそ立ってまいりたいものです。

(20230618週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。