2023年7月5日水曜日

今週の黙想文(アモス1:11)

わたしは決して赦さない。
彼らが…憐れみの情を捨て
いつまでも怒りを燃やし
長く憤りを抱き続けたからだ。
──アモス書1章11節


† † †

旧約聖書で神様がエドムの人々に怒っています。
それは彼らが同胞に対して「いつまでも怒り続けている」事が原因であるというのです。
キリスト教を信じている人のイメージというと「怒らない・優しい」というものが多く上げられるそうですが、聖書は決して怒り自体を否定してはいません。
聖書では神様は人々に対して頻繁に怒っていますし、キリストも怒りのあまりに神殿で商売人の机をひっくり返したりしています。
しかし、その怒りには正当な理由があり、必ず最後には赦しと結びつけられます。
ここで戒められているのは、怒ることをやめられず、隣人に対して常に怒り続けているということです。
怒りには色々ありますが、主として何か嫌なことをされたときに起こる感情です。
私たちにとって怒りと痛みはセットになっているように思います。
しかし、長い間怒り続けてしまうと、痛みも長引き、相手を赦すこともまた難しくなっていくものです。
神様の怒りは赦しとセットです。
赦しへと向かう対話の中で、必要充分な自己主張としての「怒り」を、私たちも上手く用いたいものです。

(20230702週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。