2023年7月19日水曜日

今週の黙想文(ヤコブ1:24)

鏡に映った自分の姿を眺めても、
立ち去ると、それがどのようであったか、
すぐに忘れてしまいます。
──ヤコブの手紙1章24節


† † †

ヤコブの手紙は「み言葉を聞いて実践する」ことを繰り返し述べ、その中で鏡のたとえを出しています。
鏡から離れると鏡に映っていた自分の姿をすぐに忘れてしまうように、み言葉を聞いて「自分はこうありたい」と願うのなら、それを実際に行うことを勧めるのです。
心理学には「ミラー・テスト」という方法があります。
毎朝洗面台の鏡の前で「誰かに見られたい自分/自身が見たい自分がそこにいるか」と問いかけ、振り返りの時を持つことによって、倫理観を高め、自己実現に近づけていく方法だそうです。
私たちを神様の御言葉に照らして見た時、キリストにふさわしい生き方をしているのかということを吟味するようにとヤコブは問いかけています。
また、ルターも善い行いを否定したのではなく、善い行いは信仰に結び付けられたもので、信仰から生まれ出るものであると言いました。
神様の前において自分で自分を省みる時、み言葉に生きているかを常に問いかけ、絶えず悔い改めをもって過ごしてまいりたいものです。

(202307週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。