心ない者は友人を侮る。
英知ある人は沈黙を守る。
──箴言11章12節
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箴言は旧約聖書の中で知恵文学と呼ばれています。英知ある人は沈黙を守る。
──箴言11章12節
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生きていく中で起こる問題や試練を乗り越えるために必要なのが聖書における知恵であり、その集積が箴言です。
「英知ある人は沈黙を守る」という言葉には、むやみに隣人や友人の欠点を口にせず、沈黙を守ることで得られる恵みがあるという意味が込められています。
しかしそれだけではありません。
ある本に真のリーダーの資質について「リーダーは口を閉ざす」ことが大事であると書かれていました。
その意味は、「人の意見を聞く」ということです。
人の話を聞くためには自分は沈黙しなければなりません。
キリストも教えを語られるとき、繰り返し「耳あるものは聞きなさい」と言われます。
私たちの耳が隣人へと開かれているか。
人の意見を引き出し、耳を傾けようとしているか。
まず「聞くという奉仕」に徹してこそ、私たちはキリストが教えられた愛、隣人の立場に寄り添い生きる愛に、踏み出していくことができるのです。
そしてそれこそが、神様が私たちに教えようとしておられる最も深い知恵であるのです。
(20230806週報記載)
……今週の黙想とは……
日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。
あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。