2023年8月30日水曜日

今週の黙想文(ルカ12:20)

「愚かな者よ、今夜、お前の命は取り上げられる。」
──ルカによる福音書12章20節


† † †

たとえ話の中で、ある金持ちの畑が豊作となりましたが、彼はその実りを独占し、倉にしまい込んで明日からの生活に安心を得ようとしています。
しかしその夜、彼は神様によって自分の命がその日で尽きることを告げられるのです。
「お前が用意した物は、いったいだれのものになるのか。」という神様からの問いかけは、私たちが持っているもの、そのいのちがいったい誰のものなのかということを改めて考えさせられます。

たとえ話の彼は、「(私の)作物」「(私の)倉」「(私の)魂」という言葉を使っています。
神様から与えられたいのち、神様から与えられた恵みという視点を捨て去ったからこそ、神様からの死の宣告は悲劇的に聞こえてきます。
しかしすべては神様から与えられたものという視点で生きていたなら、彼のいのちがその夜に失われたとしても、豊かな恵みを他に分け与え、皆からの感謝と祝福のうちに人生を終えられた人となったはずなのです。

だからこそキリストは、私たちのいのちが神様の御前において豊かになるように導いておられます。
それは同時に、神様から与えられた「いのち」が関わりあう人さえ豊かにするために与えられているものなのだと、示すことになるのです。

(20230827週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。