2023年8月23日水曜日

今週の黙想文(ガラ5:14)

律法全体は、
「隣人を自分のように愛しなさい」という一句によって全うされるからです。
──ガラテヤの信徒への手紙5章14節


† † †

次のような話があります。
目の不自由な人が夜遅く友人の家から帰ろうとします。
すると友人は灯りのついた提灯を渡します。
その人は「目の不自由な私には提灯はいりません」といいました。
すると、「あなたには提灯はいりませんが、あなたが持っていないと、目が見える人があなたに気がつかずぶつかって危険かもしれません」と教えてくれたという話です。
キリストは律法を「隣人を自分のように愛すること」と要約しました。
隣人を愛するためには、まず自分を愛することから始まると言います。
この自分への愛は、キリストが「私があなた方を愛したように、互いに愛し合いなさい」と言われたように、神様からの愛が前提となっています。
したがって、隣人を自分のように愛することとは、神様が私たちをどのように愛してくれているのかを知ることから踏み出していける愛の形なのです。
神様が私たち一人ひとりをどのような愛のまなざしで見つめておられるのか、その目線で隣人を見つめ、神様から受けた愛を分かち合うような関わりを持ってまいりたいものです。

(20230820週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。