2023年10月11日水曜日

今週の黙想文(2コリ1:4)

神は、あらゆる苦難に際してわたしたちを慰めてくださるので、
わたしたちも……人々を慰めることができます。
──コリントの信徒への手紙 Ⅱ 1章4節


† † †

パウロの伝道旅行の際、苦難や迫害もまた多く起こり、しばしば生きる望みさえも失うことがあったようです。
そのようなパウロを支え、不思議と死の危険から救い出したのは「死者を復活させてくださる神」への信仰でした。
それゆえコリント教会に向けた手紙の中で、パウロは神様とは「慰めを豊かにくださる神」であると語っています。
この「慰め」の原語は「側に招く」という意味の言葉です。
あらゆる人の苦しみを経験され、復活の命を与えられた十字架のキリストは、福音書の中で人々と関わる時には、いつも人々を「側に招く」言葉をかけられています。
それによって彼らは慰めを得て、キリストの弟子とされていきました。
わたしたちもまた、様々な困難の中にある時にこそ、キリストが私たちを側に招いてくださり、慰めのうちに保ってくださっていることを、み言葉から聞いてまいりたいと思います。

(20231008週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。