2023年10月4日水曜日

今週の黙想文(エフェソ4:29)

ただ、聞く人に恵みが与えられるように、
その人を造り上げるのに役立つ言葉を、
必要に応じて語りなさい。
──エフェソの信徒への手紙4章29節


† † †

パウロはエフェソの教会の人々に向けて、キリストに結ばれ、新しい命に生きるための具体的な指針を教えています。
その内容は様々なことに及んでいますが、その一つとして、「その人を造り上げるのに役立つ言葉」を語るようにと告げています。
一言でいえばその人をキリスト者として教えはぐくむ──教育するための言葉をかける、ということです。

人に何かを教えることは難しいことです。
なぜなら教える側がそのことについて熟知し、かつその教えを少なからず実践できていなければ説得力がないからです。
わざを通して信仰を測ることを禁じたルターでさえ、信仰からよきわざが生まれることを否定してはいません。
その意味で信仰と私たちの目に見えるふるまいは結びついています。
パウロが薦めている通り、教会が信仰の相互教育の場でもあるとするなら、私たちもまた、誰かに「恵みが与えられ」、関わる人をキリスト者として「造り上げる」ための関わりができるようにと、まず自分自身の信仰とそのふるまいについて、神様の御前で振り返ることから始めたいと思います。

(20231001週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。