2023年11月1日水曜日

今週の黙想文(ルカ12:26)

こんなごく小さな事さえできないのに、
なぜ、ほかの事まで思い悩むのか。
──ルカによる福音書12章26節


† † †

私たちの人生から全く思い悩むことがなくなるということはあるのでしょうか。
今悩みを抱えている人は、その悩みが解決することを切に望んでいることでしょう。
しかしキリストはあらゆる悩みが解決したとしても「何を食べようか、何を着ようか」といった根源的な思い悩みは、私たちの生涯に付きまとうものだと語られます。
悩みを解決したとしても、その解決方法が正しかったのかという悩みもまた生まれるかもしれません。
そのような私たちにキリストは「思い悩むな」と言われます。
どうしてそんなことができるでしょうか。
ブッダの教えを解説した本に、ブッダが悩まないのは何故か?という問いがありました。
その答えは「智慧」によって、正しい答えを持っているからだというのです。
キリストは「あなたがたの父は、……あなたがたに必要なことをご存じである。」と仰ってくださいました。
私たちにとって「智慧」とはキリストです。
キリストが教える神様が私たちのすべてを配慮してくださると信じるからこそ、その祈りをもって、今目の前にある思い悩みに、「では、どうすればよいだろうか」と立ち向かっていくことが出来るのです。

(20231029週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。