2023年11月22日水曜日

今週の黙想文(2コリ23:13)

わたしたちは限度を越えては誇らず、
神が割り当ててくださった範囲内で…誇るのです
──コリントの信徒への手紙 二 23章13節


† † †

実際にはともかく、私たちは謙遜や謙虚が美徳と思われる国に生きています。
これは一般的にキリスト教の教えと重なる部分かもしれません。
しかし一方で、私たちは自分がやることをやった時には、それを誰かに認めてもらいたくなりますし、誇りたくなるものです。
パウロもまた自分の内に、誇りたい気持ちと、誇りたい気持ちを前面に出しすぎるとそれが傲慢に変わりかねない罪があることを知っていたのかもしれません。
そこでパウロは誇っても良い範囲を「神が割り当ててくださった範囲内で」と定めています。
「あれもこれもわたしがやったのだ」と誇るのではなく、「主がわたしにさせてくださった」と誇ることをパウロは勧めているのです。
「私が」ではなく「神様が」を主語に誇ることが大切なことで、こうすることで私たちの誇りは傲慢ではなく感謝へと向かっていくからです。

(20231119週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。