2024年1月24日水曜日

今週の黙想文(ルカ18:34)

十二人はこれらのことが何も分からなかった
──ルカによる福音書18章34節


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イエスに付き従った12人の直弟子たちですら、キリストが語られたことを理解することができない時がありました。
イエスが「私は十字架にかかって死に、3日後に復活する」という予告をされたときがそうでした。
福音書に描かれる弟子たちの無理解は、一見彼ら自身にとって都合の悪いことに対して起こってきているように思います。
弟子たちの無理解と不安は、彼ら自身の保身から出ているのです。
私たちも、神様をこのように捉えてしまうことがあるかもしれません。
神様は私たちに利することばかりをされるわけではありません。
その時私たちは戸惑い、「何もわからない」という不安に陥るでしょう。
しかし、キリストは復活ののちに「彼らの心の目を開いて」その意味をすべて悟らせてくださいました。
目の前の事柄に「神様、どうしてこんなことを」と、その時には理解できないことが誰しもに起こります。
しかしその時には、じっと自分の心に向き合うこと、そして神様がその事柄の意味を心から悟らせてくださる時が来るのを、委ねて待つことの大切さを、弟子たちの姿は私たちに教えてくれるのです。

(202401週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。