2024年2月7日水曜日

今週の黙想文(ヨハネ14:26)

聖霊が、あなたがたにすべてのことを教え、
わたしが話したことをことごとく思い起こさせてくださる。
──ヨハネ福音書14章26節


† † †

作家の灰谷健次郎さんが子どもたちの詩を紹介しています。
その一つに小学一年生の「こえ」という詩がありました。
「おかあちゃんが
 きをつけてねといった
 ぼくは はい いってきますといった
 おかあちゃんのこえが
 ついてきた
 がっこうまでついてきた」
キリストが十字架にかかって死ぬ、と聞いた弟子たちは怯えています。
今まで一緒にいてくれた心強い方が、永遠に離れていってしまう、その不安が弟子たちを満たしていました。
しかしそのような弟子たちにキリストは聖霊を送る約束をし、力付けようとするのです。
聖霊はキリストの教えを思い起こさせ、また教えるものであるとされています。
聖霊に満たされた信仰の歩みとは、前述の詩のように子どもが親からかけられた「こえ」を繰り返し聞きながら、それを心に留める歩みに近いものだと思います。
親が愛する子を送り出していく時、何を想い、どんな言葉をかけるのか。その思いはまさに十字架に向かっていくキリストの思いと重なります。
私達に届けられている御言葉一つ一つに、神様から私達へ、たくさんの想いが込められていることを思い起こさせ、私たちを守り導く「こえ」こそ、聖霊なのです。

(20240204週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。