2024年2月14日水曜日

今週の黙想文(ヨハネ16:2)

あなたがたを殺す者が皆、
自分は神に奉仕していると考える時がくる。
──ヨハネ福音書16章2節


† † †

十字架にかけられていく前の晩、キリストは弟子たちにこのように言われました。
このみ言葉は信仰者が最も気を付けなければならない罪について触れています。
私たちがキリストへの信仰のゆえに立たされ、隣人との関わりの中で「これが神様の望んでおられることだ」と思う時、その根拠については常に悔い改めと精査が必要である、ということです。
ユダヤ人たちはイエスを十字架にかけることを、神に正しいことだと信じて疑いませんでした。
実際には自分たちの保身と利権を守るという自分勝手さを、これが神の御心であるという決めつけによって正当化したのです。
「神様はきっと私に、このように生きよと言ってくださっている」という信仰は、私たちを信仰によって強く立たせる支えになります。
しかしそこで一度立ち止まり、自らの振る舞いを正当化するために神様を利用してしまっていないかを、振り返ることの大切さを思わされるのです。
当時のユダヤで最も聖書に精通していたユダヤ人が、その罪に陥りました。
私たちもこのような罪を避けるために、祈りと悔い改めからはじめ、隣人への愛のわざを担ってまいりたいと思います。

(20240211週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。