2020年3月4日水曜日

今週の黙想文(ヨハネ11:28)

先生がいらして、あなたをお呼びです。
──ヨハネ福音書11章28節

† † †

兄弟ラザロが病のために死に、マリアは悲嘆にくれていたと思います。
病をいやしていただこうと願ったのに、キリストはすぐには来てくださらなかったからです。
マルタは来られたキリストを迎えにいきましたが、マリアはマルタを通して「あなたをお呼びです」と聞くまで立ち上がりませんでした。
ここに、マリアの葛藤が表れているのだと思います。
私たちが願うとおりには神様が動いてくださらないことに、私たちはしばしば複雑な思いを抱えます。
願いを叶えてくれない神様なんて必要ないという思いが首をもたげ、しかし必ずより善い道を示してくださるはずだと信じようとします。
この不信仰と信仰心の狭間の中で、キリストはマリアを呼んだように、私たちを呼んでおられます。
何を祈ればいいのかと悩む必要はありません。ただ思いの丈を素直に言葉にすることが、祈りとなるからです。
すべてを受け止めてくださるキリストは、今日あなたのもとに来られ、あなたを呼んでおられるのです。

(20200301週報記載)

……今週の黙想とは……
日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れていただく機会として用いてくだされば幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。