2020年4月29日水曜日

今週の黙想文(フィリピ4:6)

どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。
何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、
求めているものを神に打ち明けなさい。
──フィリピの信徒への手紙4章6節

† † †

キリストが私たちの重荷を担ってくださることを表すわかりやすい物語を聞きました。
買い物に出かけたおばあさんが大荷物を背負って家へ帰る途中、隣の家のおじさんが荷車を引きながら「荷車に乗って一緒に帰りましょう」と誘いました。
おばあさんは喜んで荷車に乗るのですが、背中の荷物を降ろそうとしません。
「乗せていただけるだけで幸せです、自分の荷物は自分で持ちます」と言うのです。
このおばあさんの姿はまるで私たちのようではありませんか。
救いの荷車を引いたキリストが私たちを招いておられます。
その招きを受けて荷車に乗り込んでも、私たちはその背中に抱える日々抱え込んだ思い煩いを降ろせずにいるのではないでしょうか。
キリストは私たちをあらゆる思い煩いから救い出そうとしてくださいます。
十字架と復活は私たちのいのちそのものを救ってくださるという証なのです。
「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。(マタイ11:28)」という命を懸けたキリストの招きに対して、私たちも祈りを通し、いのちのすべてを委ねてまいりましょう。

(20200426週報記載)

……今週の黙想とは……

日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れていただく機会として用いてくだされば幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。