2020年6月9日火曜日

牧師のヒトコト(2020年6月)

緊急事態宣言が全国的に解除される方針だというニュースがありました。
未だに緊張感は残りつつ、以前のような張り詰めた空気は和らいできたように感じています。

しかし振り返ってみると、私たちがこの数か月経験した『非日常』と、私たちが日常と呼んでいるものとの違いはいったいどこにあるのでしょうか。
『非日常』と言いつつも、それは私たちの日常と地続きになっていて、振れ幅の大きい変化が起きた日常だった、という風にも言えるかもしれません。
昨日と同じ今日はなく、今日と同じ明日がないように、私たちの日常は常に変わり続けているからです。
変わり続ける今を見つめつつ、私たちはどのように今を生きていくのかをいつだって問われ続けているのではないでしょうか。

そして聖書の言葉は、そのような私たちにいつも寄り添っているのだと思います。
聖書の中には、人々が償いきれない過ちを犯した時があり、放浪の旅と戦いの日々があり、そして安住の地にたどり着いてなお救いを渇望する、そのような人々の姿が語られているからです。

私たちはこの数か月、どのようなみ言葉と共に生きてきましたか。
今、どのようなみ言葉が思い起こされているでしょうか。
祈りのうちに問い続けつつ、主と共に生きる日々を重ねてまいりましょう。

(20200607週報記載)