2020年7月1日水曜日

今週の黙想(ヨハネ8:15)

あなたたちは肉に従って裁くが、
わたしはだれをも裁かない。
──ヨハネ福音書8章15節

† † †

ファリサイ派の人々に対して語られた「肉に従って裁く」という表現には、キリストを受け入れることのできないという個人的な思いを、神の正しさが表されている律法の言葉を使って正当化しようとしていたことが表されています。
それはもはや公平な裁きではありません。
唯一の正しさを持ち、公平な裁きを行えるのは、神様しかおられないからです。
私たちも聖書の言葉を都合よく解釈し、自分の思いを正当化するために用いてしまうことはないでしょうか。
聖書の言葉にとどまらず、あらゆる正しさを欲望や忖度のために捻じ曲げてしまう現実が溢れているのではないでしょうか。
神の子であるキリストが「わたしは誰も裁かない」と言われたのは、そのような私たちに模範を示すためでした。
神様にこそ正しさがあることを思い起こし、裁きをお委ねしていくことを教えられるのです。

(20200628週報記載)

……今週の黙想とは……

日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。