2020年12月2日水曜日

今週の黙想文(2ペトロ3:9b)

一人も滅びないで皆が悔い改めるようにと、
あなたがたのために忍耐しておられるのです。
──ペトロの手紙 Ⅱ 3章9節b

† † †

教会の暦は待降節に入りました。
クリスマスを待ち望むこの季節の日課では、クリスマスというよりも悔い改めが強調されているように思います。
なぜならキリストの誕生を待ち望む季節であると同時に、来るべき終末の時、再臨のキリストを待ち望む時を私たちは過ごしているからです。
キリストが天に昇られてから、終末はすぐにでも起こると考えられていました。
しかし現実には2000年以上の時が経っても来ていません。
キリストの弟子ペトロはこの終末の遅延を、神の愛と忍耐の表れとして説明しています。
それは、既に悔い改めた自分のための救いだけではなく、未だ神様の言葉を聞いたことのない人々の救いにも心を配るようにという呼びかけでもあるのだと思います。
「悔い改める」とは簡単に言えば「神様に心を向けて歩き出す」という意味の言葉です。
私たちの手を他の誰かにも差し伸べ、一緒に神様へと心を向けて歩み出していく、そのような待降節を過ごしてまいりましょう。

(20201129週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。