2021年1月6日水曜日

今週の黙想文(使徒15:9)

また、彼らの心を信仰によって清め、
わたしたちと彼らとの間に何の差別をもなさいませんでした。
──使徒言行録15章9節

† † †

聖書において清めとは、衛生的な洗浄と儀式的な汚れからの解放という二つの意味が織り交ざった言葉として使われています。
たびたびキリストと律法学者たちとの間で清めについての論争が起きていますが、キリストが鋭く指摘しているのは清めの規定についてではなく、それによって彼らが差別を引き起こしていたからでした。
キリストを教えを受けた初代教会の弟子たちもこの問題に立ち向かっていることを見ると、いつの時代の私たちもそのような罪に陥る存在であることがわかります。
どんなに正しいルールであっても、誰かを傷つけ貶めるために使われるかどうかは私たち次第です。
神様はその自由をも私たちに委ねられました。
そして絶えず悔い改めをもって自分自身を振り返ることが出来るように、先んじてキリストによる赦しを与えてくださっているのです。
これこそが、洗礼の恵みなのです。

(20210103週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。