2021年3月8日月曜日

牧師エッセイ(2021年3月)

世界的には本日3月8日は国際女性デー、そして3月が女性史月間とされているそうです。
この国際女性デーの始まりは1917年2月23日にロシアで女性労働者たちが起こした「2月革命」に由来するのだそうです。
当時のロシアではユリウス暦が使われており、現在のグレゴリオ暦ではこの日は3月8日だったことから、後に国連が1975年に正式に定めました。
そんな時期にピッタリのドラマをNetflixという動画配信サービスで見つけました。
2020年に大反響を呼んだ「クイーンズ・ギャンビット」というドラマです。
孤児となった少女がチェス界を駆け上がっていくというストーリーです。
男女差別が激しい時代の中、女性プレイヤーに異質さを感じる視線や、自身の孤独や依存に向き合っていく展開には考えさせられ、何度も勇気を与えられました。
その一方で、彼女と正々堂々チェスの戦いを終えた男たちが彼女と対等な立場で関わる姿に変わっていく場面が描かれ、現代に向けた祈りが込められたかのようなストーリーでした。
今なお私たちの目の前には様々な偏見や差別がはびこっています。
キリストもまた、差別を始めとした人と人との関係を傷つけていくもの──罪に立ち向かっていかれました。
この3月は教会の暦では四旬節と言い、罪を悔い改める季節でもあります。
国際女性デーの学びと共に、自分自身の抱える罪を、振り返ってみましょう。