2022年1月5日水曜日

今週の黙想文(箴言21:2)

人間の道は自分の目に正しく見える。
主は心の中を測られる。
──箴言21章2節


† † †

牧師には時々「聖書について教えてください」というお電話がかかってきます。
そこでほぼ必ず聞かれるのは「神様がいるのに何故世界は良くならないんですか」という質問です。
神様は私たちの意思を捻じ曲げ、世界を無理矢理従わせようとすることはされません。
それは、私たち人間の存在を尊重してくださっているからです。
だからこそ、文字通り私たちと同じ人間となって、同じ目線で御心を語ってくださったのがイエス・キリストでした。
箴言の著者は私たちに正しさとは何かと鋭く問いかけています。
神様は全知全能の力を私たち人間の心に寄り添い、愛するために用いておられますが、その正しさから、私たちの心の内を測られるのです。
自分の目ではなく神様の目に照らして、私たち自身の正しさもまた見極めてまいりたいものです。

(20220102週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。