2022年2月9日水曜日

今週の黙想文(ルカ19:9)

「今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい。」
──ルカによる福音書19章9節


† † †

キリストと出会ったザアカイの態度は劇的なものでした。
彼はローマに雇われた徴税人でした。
敵国のために人々からお金を巻き上げるという働きは、救いを自ら投げ捨てる行為にも匹敵するものでした。
それゆえ人々は彼を「罪深い男」と蔑んでいるのです。
しかしザアカイ自身もまたそのような立場に苦しめられていたのです。
彼が金持ちであったのは、もしかしたら自暴自棄の成れの果てだったのかもしれません。
しかし、キリストは大勢の人々の中から隠されたザアカイの痛みに目を留められたのです。
キリストがザアカイに救いを確言されたのは、ザアカイが財産を施すことを決めたからではありません。
キリストを通して顕された神の憐みを、ザアカイが喜んで受け入れたからです。
その喜びのゆえに、ザアカイは心では望んでいなかったこれまでの自分を捨て、財産のすべてを施すことを決めたのでした。
今日「あなたの家に泊まりたい」と神様に言われたとしたら、果たして私たちはザアカイのように、取り繕うことなくその場で喜んで神様を迎えることが出来るでしょうか?

(20220206週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。