2022年3月23日水曜日

今週の黙想文(ヨハネ15:5)

わたしを離れては、
あなたがたは何もできないからである。
──ヨハネ福音書15章5節


† † †

先日、松本教会で司牧しておられた引退牧師の方が天に召されました。
その方の牧師としての働きをひも解くと、多くの人々との関わりを大変大事にされていたことがわかりました。
訃報に際し、そこにはお悔やみの言葉だけではなく、先生に助けられた、支えられたから今の自分があるという言葉が多く届けられていたからです。
そのお姿から、神様のみ心に適う信仰者の働きは、日常における人々との関わりのなかでキリストの働きを担う、ということを教えられました。
キリストがぶどうの木のたとえの中で語られた「わたしにつながっていなさい」という言葉は「互いに愛し合いなさい」という具体的な命令に結びついています。
それはただ仲良くするということではなく、キリストを相手の中に見て関わる、ということ、自分が神様と関わる時のように、人と関わるということです。
そのことをわたしたちに教えるために、まず神の御子が、人と対等な「友」となってくださったのです。
私たちの働きが御心のうちに用いられるために、まずキリストを私たちの目の前の誰かに見出すことから始めたいと思います。
(20220320週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。