2022年5月18日水曜日

今週の黙想文(イザヤ55:3)

耳を傾けて聞き、わたしのもとに来るがよい。
聞き従って、魂に命を得よ。
──イザヤ書55章3節


† † †

魂と命との違いとは何でしょうか。
私たちはそれを分けて考えたことはあるでしょうか。
ここで言う魂とはヘブライ語では「息を吹き入れられたこと」を意味する言葉が使われています。
また、命を得ると訳された言葉は繰り返しを表す未完了形が使われていることから「生き続ける、保存され続ける」という意味にも取れる言葉が使われています。
創世記にも神様が人に鼻から息を吹き入れられることによって生きる者となったという記述があるように、魂とは「神様の息」であると古代ユダヤでは考えられていたのです。
そしてそのいのちとは、その神様の息が続いていくことを指す言葉が使われているのです。
私たちの呼吸が止まることがないように、私たちのいのちは、絶えず神様との関わりの中で循環するものなのです。
生きること自体に息苦しさを感じる時、神様は私たちの魂に呼びかけます──「わたしのもとに来なさい、その言葉を聞きなさい」と。
神様の御言葉に聞き従っていくことは、新しい魂の息吹が私たちに吹き込まれることなのです。

(20220515週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。