2022年9月5日月曜日

牧師エッセイ(2022年9月)

娘が使っている哺乳瓶に「Your smile makes every day full of love.(あなたの笑顔が愛に満ちた毎日をつくる)」というメッセージが刻まれていました。
調べてみると、製造元のPigeon社は企業理念に「愛」を掲げており、次のような創業者の言葉が続けられていました。

「『愛のこもった製品・サービスを生むのは、愛の心のみ』──これが私たちピジョングループの社是です。これからの世界人類にとって究極的に何が最も大切かと問われれば、それは、「人が人を大切にする心」、すなわち「愛」だと思います。」

聖書が初めて日本語に訳されたとき、「愛(アガペー)」は「御大切」と訳されたそうです。
キリストが伝えた神様の愛の実態は、日本語でいえば「人が人を大切にする心」であると表現されたのです。
Pigeon社創業者の仲田洋一氏はこのような愛の本質に気付いていたのかもしれません。

私たちが誰かを愛していること、大切していることを伝えるための最もシンプルな方法は「笑顔」を向けることであると、この哺乳瓶のメッセージは教えてくれます。
そして聖書は「神は愛です(1ヨハネ4:16)」と語ります。
その目に見える証として、神様はイエス・キリストを私たちのもとへと送ってくださいました。
私たちが愛と笑顔に満ちた関係性に生きることが出来るようにと、誰よりも神様が願い、私たち一人ひとりを愛へと押し出しておられることを、キリストは私たちに教えているのです。

私たち一人ひとりの笑顔が誰かを愛で満たし、落ち込んでいる心を励ますものとなるように祈りつつ、笑顔を絶やさない毎日を過ごしたいものです。


レオナルド・ダ・ヴィンチ
《サルバトール・ムンディ(救世主)》