2022年10月3日月曜日

牧師エッセイ(2022年10月)

インターネットを通じて人々と交流が出来るサービス「Twitter」を窓口にして、可愛いがま口バッグを販売している方がいます。
その製作を一手に引き受けているのが、82才からミシンを始めたおじいさんなのです。

その方はコロナ禍が始まった2年前、様々な大病とうつ病を患い、ほとんど一日中寝たきりでした。
しかし、娘さんが壊れたミシンの修理をお願いすると、元電気工事士であったことからあっという間に修理してしまいました。
さらには、せっかくだから何か作ってみようと布小物を作り始めたそうです。
そこで、娘さんが布小物を写真に撮り、Twitterを通じて多くの人に見せたところ、購入希望者が相次ぐことになったのです。

「もし、がま口バッグ作りに出会わなかったら、私は死んでいた。(購入希望者の中には)何年でも待ちますと言う方、メッセージを添えてくれる方などたくさんの素敵な出会いもあり、薬よりもよく効く元気の源。だから毎日毎日、心込めて、カバンを作っています」というコメントでそのニュースは締めくくられていました。

このように、他の誰かのことを想い、誰かと共に生きることは、私たちを生かす力の源になるのです。
そして、誰よりも私たち一人ひとりのことを想い、私たちのために命を捧げてくださった方こそ、イエス・キリストでした。
キリストの姿を通して、神様は今日も、私たちが誰かのために生き、誰かと共にいのちを豊かに保つことを願っておられます。
手紙や電話、インターネットなどあらゆるものを通じて、私たちも誰かと共に生きるいのちに生かされて参りたいと思います。