2023年11月29日水曜日

今週の黙想文(マタイ7:3)

あなたは、兄弟の目にあるおが屑は見えるのに、
なぜ自分の目の中の丸太に気づかないのか。
──マタイによる福音書7章3節


† † †

キリストは「人を裁くな」と教えられます。
その理由は「あなたがたも裁かれないようにするため」というのです。
誰が正しく、誰が悪いのかということを本当に裁くことのできるのは神様だけであるからです。
人間関係の中で裁きあう心が生まれる時、お互いに自分をかえりみる必要があることをキリストは教えるのです。
「人を指さしてはいけないよ」と教えられたことがありました。
ある先生がその理由として「人に指さすと、中指、薬指、小指は自分のほうを向いているのだから、三倍になって返ってくるから」だと教えてくれました。
私たちの日常には自分の思い通りにならないことや、腹が立つことはたくさん起こります。
しかし自分のことを省みず、自分以外の人々に「あなたたちが悪い」と指をさすとき、それによって、もっとうまくいかなくなっていくのです。
うまくいかないと感じる時、他の誰かを裁き、指さす一本の指よりも、自分に向けられた三本の指によって、三倍の悔い改めへと心を向けてまいりたいものです。

(20231126週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。