2023年2月26日日曜日

四旬節第1主日礼拝【礼拝動画】

本日2月26日は主の変容主日の礼拝でした。

野口和音牧師の説教により、
長野教会は聖餐礼拝として、
松本教会は通信礼拝として 両教会守られました。

また、礼拝後は長野教会で婦人会の聖書研究も行われました。
少しずつ春の足音が聞こえてきそうな気温になってきましたが、まだまだ冷え込みが厳しい日もあります。
急な気温の変化に体調を崩す方も多い季節です。どうぞお体に気を付けてお過ごしください。

**本日の礼拝動画**


(▶️をクリックすると再生されます)
※動画は長野教会での礼拝となります。

**本日の使徒書・福音書**

創世記2章15-17節-3章1-7節〈旧p3〉
ローマの信徒への手紙5章12-19節〈新p280〉
マタイによる福音書4章1-11節〈新p4〉


説教「あなたが最も苦しいときに」

*祈り*

私たちの隣人であり友である主なる神様。
主よ、あなたは一人の人間としてこの世にお生まれになり、すべての人の隣人として生き、み言葉を語ってくださいました。
それだけでなく、私たちを友と呼んでくださいました。
それは私たちの罪が、いつでも私たちと誰かとの関係を遠ざけ、自分のことだけを考えようとするものであったからです。
主よ、あなたは私たちの心の内をすべて知っておられ、そのうえでわたしたちを赦し、永遠の友としてくださいました。
わたしたちが大きな苦しみ悩みの中にあってあなたを捨て去ることがあろうとも、あなたはわたしを決して捨て去ることがなく、それどころかわたしたちの重荷を共に担い、その罪を代わりに償ってくださるために、十字架へと向かっていってくださいました。
主よ、そのようなあなたの関わりにこそ、わたしたちも生かされることが出来ますように。
赦しと愛によって、苦しみ悩み、私たちを遠ざけようとする人々のために、助けるための手を差し出し、祈りを絶やすことがありませんように。

この世は人と人との関係の破れに満ちています。
私たちの罪がそのようにしてしまっています。
孤独の中に切り離されてしまった人、病の中で一人苦しんでいる人を、主よ、あなたはその目でご覧になられ、自ら一人ひとりに語り掛け、手で触れ、そのみ言葉をもって関わりの回復をもたらしてくださいました。
どうか主よ、私たちもまた、そのようなあなたの働きのために、用いてください。
誰一人として孤独に苛まれることのないように、そして誰一人、自分を神として、自分勝手に他者を傷つけることがないようにしてください。そのために必要なみ言葉をもって、癒しと悔い改めをそれぞれにお与えください。

世界中で不安定な状況が続いています。
昨日は北海道でも震度5弱の地震が起こりました。
トルコで起こった大きな地震では、今でも救助活動が続けられ、天に召された方々も増え続けています。
人の罪によるものだけでなく、私たちの手の届かない異常気象によっても、私たちの命が脅かされることがあります。
そのようなときにこそ、私たちが自分勝手にならず、キリストがそうされたように、配慮しあい、助け合い、支え合い、祈りあう、愛の満ちた交わりへと押し出してくださいますように。
あなたのみ言葉の全てによって私たちを支え、明日からの日々があなたの御心に適ったものになるように、導いてください。


2023年2月23日木曜日

次回26日・四旬節第1主日礼拝のご案内

次週2023年2月26日(日)は四旬節第1主日の礼拝です。

野口和音牧師の説教
「あなたが最も苦しいときに」

と題して、
松本教会では通信礼拝として、
長野教会では聖餐礼拝として、
両教会10時半から行われます。


どうぞご自由にお越しください。
なお、礼拝動画は引き続き礼拝後に更新されますので、どうぞそちらもご覧ください。

† † †

さて、イエスは悪魔から誘惑を受けるため、“霊”に導かれて荒れ野に行かれた。 そして四十日間、昼も夜も断食した後、空腹を覚えられた。 すると、誘惑する者が来て、イエスに言った。「神の子なら、これらの石がパンになるように命じたらどうだ。」 イエスはお答えになった。「『人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる』/と書いてある。」 次に、悪魔はイエスを聖なる都に連れて行き、神殿の屋根の端に立たせて、 言った。「神の子なら、飛び降りたらどうだ。『神があなたのために天使たちに命じると、/あなたの足が石に打ち当たることのないように、/天使たちは手であなたを支える』/と書いてある。」 イエスは、「『あなたの神である主を試してはならない』とも書いてある」と言われた。 更に、悪魔はイエスを非常に高い山に連れて行き、世のすべての国々とその繁栄ぶりを見せて、 「もし、ひれ伏してわたしを拝むなら、これをみんな与えよう」と言った。 すると、イエスは言われた。「退け、サタン。『あなたの神である主を拝み、/ただ主に仕えよ』/と書いてある。」 そこで、悪魔は離れ去った。すると、天使たちが来てイエスに仕えた。

──マタイによる福音書4章1-11節

2023年2月22日水曜日

今週の黙想文(使6:4)

わたしたちは、祈りと御言葉の奉仕に専念することにします。
──使徒言行録6章4節


† † †

キリストの昇天と聖霊降臨の出来事が起き、キリスト教会がこの世に誕生しました。初代の教会は人々の群れであり、彼らの世話は12人の直弟子たちが行っていました。
集会の準備から食事の世話、悩み苦しみに対する相談など、多岐にわたっていたことだと思います。
多忙を極める中、弟子たちは迷い苦しんだことでしょう。
キリストの弟子としての本来の働きとは何かということを改めて捉えなおすことになりました。
それが「祈りとみ言葉の奉仕」であったのです。
この使命を全うする直弟子たちが、今でいう牧師の働きにあたります。
そして、弟子たちが教会に集う人々から選んだ世話役が教会の役員にあたるという考え方から、役員就任式でこのみ言葉が読まれるようになったのです。
しかしここで教会の中の働きのすべてを役員だけが担うことになったわけではありません。
元々初代教会ではそこに集うすべての人が「使徒の教え、相互の交わり、パンを裂くこと、祈ることに熱心であった(2:42)」からです。
牧師や役員だけでなく、教会に集う全ての人に与えられているこの働きがあってこそ、教会という群れ全体が生き生きとしたものになるのです。

(20230219週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。

2023年2月19日日曜日

主の変容主日礼拝【礼拝動画】

本日2月19日は主の変容主日の礼拝でした。

野口和音牧師の説教により、
長野教会は信徒礼拝として、
松本教会は主日礼拝として 両教会守られました。




また、礼拝後は松本キリスト教協議会(MCC)の一致礼拝と総会が、ここ松本教会を会場に行われました。
超教派のつながりの中で担われてきたそれぞれの働きが、これからも守られますように祈ります。

**本日の礼拝動画**


(▶️をクリックすると再生されます)
※動画は松本教会での礼拝となります。

**本日の使徒書・福音書**

出エジプト記24章12-18節〈旧p134〉
ペトロの手紙 二 1章16-21節〈新p437〉
マタイによる福音書17章1-9節〈新p32〉


説教「その手で触れるために神は」

*祈り*

慰めと励ましの主なる神様。
あなたは私達にイエス・キリストをお遣わしになりました。
それは、あなたが神様でありながら人となられ、人とともに生き、その歩みにおいて起こるあらゆる悩み苦しみを、わたしたちとともに分かち合ってくださるためでした。
主よ、私達は御言葉から、「これに聞け」というあなたの御声を聞き取ります。
私達がキリストの姿を追い求めることができますように。
ペトロのように私達の都合のよい姿をあなたに求めることなく、あなたの果てしない愛からあなたの御言葉を解することができるようにお導きください。

主よ、私達に祈ることを教えてください。
祈りはあなたとの対話です。
祈りのうちに私達はあなたへの切なる願いを引き出され、気づきと悔い改めを与えられます。
祈りを通して、あなたの御心を私達が探り当て、慰めと励まし、ゆるしと救いを受け取ることができますように。
また、わたしたちに関わるすべての人のために、祈ることができますように。
様々な病を抱えている人がいます。
そして、その病を治療するために大変な時間と気力を要することがあります。
どうかあなたが病に苦しむ一人ひとりに癒やしをお与えになるとき、回復へと向かうための日々の力もまた、お与えくださいますように。
病はなくとも、生きることや、御言葉に聞く活力を失っている人、迷いの中にある人のために祈ります。
どうかあなたがそのような一人ひとりを支えてください。回復のために必要な糧と休息が与えられますように。
身近な人の死を経験し、心が暗闇の中から抜け出せない人のために祈ります。
主よ、どうかその人の心に寄り添ってください。
私達には何もできなくとも、私達がその人の話を聞き、その人に寄り添うことを通して、あなたが癒やしと慰めの御手を差し伸べてくださいますように。
今日この礼拝に集うことのできなかったすべての人々にも、あらゆる形で御言葉が届けられ、福音に与ることが出来ますように。
あなたの御言葉に聞き、あなたの祝福と守りを受けて、日々を乗り越えていくための力をお与えください。


2023年2月16日木曜日

次回19日・主の変容日の礼拝案内。

次週2023年2月19日(日)は主の変容日の礼拝です。

野口和音牧師の説教
「その手で触れるために神は」

と題して、
松本教会では主日礼拝として、
長野教会では信徒礼拝として、
両教会10時半から行われます。


どうぞご自由にお越しください。
なお、礼拝動画は引き続き礼拝後に更新されますので、どうぞそちらもご覧ください。

† † †

六日の後、イエスは、ペトロ、それにヤコブとその兄弟ヨハネだけを連れて、高い山に登られた。 イエスの姿が彼らの目の前で変わり、顔は太陽のように輝き、服は光のように白くなった。 見ると、モーセとエリヤが現れ、イエスと語り合っていた。 ペトロが口をはさんでイエスに言った。「主よ、わたしたちがここにいるのは、すばらしいことです。お望みでしたら、わたしがここに仮小屋を三つ建てましょう。一つはあなたのため、一つはモーセのため、もう一つはエリヤのためです。」 ペトロがこう話しているうちに、光り輝く雲が彼らを覆った。すると、「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者。これに聞け」という声が雲の中から聞こえた。 弟子たちはこれを聞いてひれ伏し、非常に恐れた。 イエスは近づき、彼らに手を触れて言われた。「起きなさい。恐れることはない。」 彼らが顔を上げて見ると、イエスのほかにはだれもいなかった。 一同が山を下りるとき、イエスは、「人の子が死者の中から復活するまで、今見たことをだれにも話してはならない」と弟子たちに命じられた。

──マタイによる福音書17章1-9節

2023年2月12日日曜日

顕現後第6主日礼拝【礼拝動画】

本日2月12日は顕現後第6主日の礼拝でした。

野口和音牧師の説教により、
長野教会は主日礼拝として、
松本教会は通信礼拝として 両教会守られました。

昨日の大雪が残る中でしたが、松本教会では信徒の皆様が雪かきを手伝ってくださり、感謝いたします。
礼拝では長野教会役員就任式が行われました。
新しい役員会として働きを担ってくださる4名の方々の上に、神様の祝福と導きが豊かにありますように。

**本日の礼拝動画**


(▶️をクリックすると再生されます)
※動画は長野教会での礼拝となります。

**本日の使徒書・福音書**

申命記30章15-20節〈旧p329〉
コリントの信徒への手紙 一 3章1-9節〈新p302〉
マタイによる福音書5章21-37節〈新p7〉


説教「和解と信頼に満ちた関わりへ」

*祈り*

和解と信頼へと導かれる主なる神様。
この世における私たちの人間関係は、破れに満ちています。
しかし私たちは決して誰かと傷つけあうことや、誰かとの関係に破れを抱えることを、望んではいません。理解し合おうとしてもどうしてもすれ違ってしまうこと、相手と自分の気持ちがすれ違い、お互いに気持ちを受け取りあうことが難しい時があります。
主よ、そのような私たちの罪を、あなたは十字架のキリストにおいて赦し、あがなってくださいました。今なおその罪の中にある私たちを、それでも和解へと押し出されるために、あなたは自らその痛みを背負うことで、わたしたちの苦しみに寄り添ってくださいました。
そして、私たちがそれでもすれ違う誰かとの和解へと踏み出していけるようにと、共に立ち、その背中を押し出してくださっています。
わたしたちのこれまでの歩みの中で、私たち自身の罪を顧み、悔い改めます。
どうか私たちが仲違いをしてしまった一人でも多くの人々との和解が与えられますように。
あなたの天の国が与えられるその時まで、誰かとの関係が回復へと向かう、そのような関わりへと私たちを押し出してください。
そしてそのような私たちの姿を通して、また他の誰かにおいても和解と信頼の回復が起こり、天の国における交わりが、より一層広がっていきますように。

トルコ南部で起きた大地震によって、苦難の中にある人々のために祈ります。
今なお救助活動が続けられる中にあって、愛する人との別れや、厳しい寒さの中にあって避難生活を続けている人々に、あなたが慰めと助けをお与えください。
一日も早く温かな食事と寝床が与えられ、一人ひとりのうちから不安が取り除かれますように。
また、現地では2万人以上もの人々の命が天に召されたと聞きます。どうかあなたの御許に召された一人ひとりの魂を、御手のうちに包み込み、痛みも苦しみもない御国へと迎え入れ、平安で満たしてください。
どうか主よ、天の国がこの世に来るその日まで、私たちと共にあって支え、御心のうちに絶えず導いてくださいますように。


2023年2月9日木曜日

次回12日・顕現後第6主日礼拝のご案内。

次週2023年2月12日(日)は顕現後第6主日の礼拝です。

野口和音牧師の説教
「和解と信頼に満ちた関わりへ」

と題して、
松本教会では通信礼拝として、
長野教会では主日礼拝として、
両教会10時半から行われます。


どうぞご自由にお越しください。
長野教会では役員就任式が行われます。
なお、礼拝動画は引き続き礼拝後に更新されますので、どうぞそちらもご覧ください。

† † †

「あなたがたも聞いているとおり、昔の人は『殺すな。人を殺した者は裁きを受ける』と命じられている。 しかし、わたしは言っておく。兄弟に腹を立てる者はだれでも裁きを受ける。兄弟に『ばか』と言う者は、最高法院に引き渡され、『愚か者』と言う者は、火の地獄に投げ込まれる。 だから、あなたが祭壇に供え物を献げようとし、兄弟が自分に反感を持っているのをそこで思い出したなら、 その供え物を祭壇の前に置き、まず行って兄弟と仲直りをし、それから帰って来て、供え物を献げなさい。 あなたを訴える人と一緒に道を行く場合、途中で早く和解しなさい。さもないと、その人はあなたを裁判官に引き渡し、裁判官は下役に引き渡し、あなたは牢に投げ込まれるにちがいない。 はっきり言っておく。最後の一クァドランスを返すまで、決してそこから出ることはできない。」
「あなたがたも聞いているとおり、『姦淫するな』と命じられている。 しかし、わたしは言っておく。みだらな思いで他人の妻を見る者はだれでも、既に心の中でその女を犯したのである。 もし、右の目があなたをつまずかせるなら、えぐり出して捨ててしまいなさい。体の一部がなくなっても、全身が地獄に投げ込まれない方がましである。 もし、右の手があなたをつまずかせるなら、切り取って捨ててしまいなさい。体の一部がなくなっても、全身が地獄に落ちない方がましである。」
「『妻を離縁する者は、離縁状を渡せ』と命じられている。 しかし、わたしは言っておく。不法な結婚でもないのに妻を離縁する者はだれでも、その女に姦通の罪を犯させることになる。離縁された女を妻にする者も、姦通の罪を犯すことになる。」
「また、あなたがたも聞いているとおり、昔の人は、『偽りの誓いを立てるな。主に対して誓ったことは、必ず果たせ』と命じられている。 しかし、わたしは言っておく。一切誓いを立ててはならない。天にかけて誓ってはならない。そこは神の玉座である。 地にかけて誓ってはならない。そこは神の足台である。エルサレムにかけて誓ってはならない。そこは大王の都である。 また、あなたの頭にかけて誓ってはならない。髪の毛一本すら、あなたは白くも黒くもできないからである。 あなたがたは、『然り、然り』『否、否』と言いなさい。それ以上のことは、悪い者から出るのである。」

──マタイによる福音書5章21-37節

2023年2月8日水曜日

今週の黙想文(2コリ2:16)

救われる者には命から命に至らせる香りです。
──コリントの信徒への手紙 二 2章16節


† † †

パウロは私たちの信仰を「香り」として表現しています。
香りは意識していなくても嗅がれていくものです。
ですからわたしたちの人となりを通して、「キリストを知るという知識の香り」は、たとえこちらが働きかけることがなくとも自然と香っていくものでもあるのだというのです。
昨年度は何名かの教会員のご葬儀を執り行いましたが、どなたにおいても、その生涯の歩みが信仰と深く結びついているものであったことを思い起こしました。
説教を聞いたある遺族の方が「先生のお話を聞いたことで、やっと祖母がなぜあれだけ優しかったのかがわかりました」と仰られたことを思い出します。
わたしたちの命が天に召されてなお、キリストを証しする香りとして用いられることがあるのです。
わたしたちの命がキリストによって救われているように、わたしたちに関わる人々の命をも救いへと導く香りとして用いられるようにと祈りたいと思います。

(20230205週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。

2023年2月6日月曜日

牧師エッセイ(2023年2月)

日本を代表するコピーライター・糸井重里氏がシナリオを担当したゲームに『MOTHER』というゲームシリーズがあります。
子どもたちが主人公になって、各地に散らばるメロディを集め、ひそかに人々を狂わせて暴力的にしていく宇宙人から世界を守ろう、という話です。
そして道中で集めたメロディは、黒幕にとって母の子守歌となり、黒幕との戦いを決するために歌われるという展開が特徴的なゲームです。

また、その続編の『MOTHER2』でも、再びその黒幕が立ちはだかるのですが、黒幕は悲しみと憎悪のあまりに自分自身さえ壊してしまい「悪そのもの」になってしまっています。
もはや母の子守歌も心に届かなくなってしまった黒幕を倒すための唯一の手段として残されているのは「いのり」であるのです。
主人公たちは黒幕の手痛い攻撃の中で耐え、それに反撃することなく、ただ祈り続けることによって、これまでの出会ってきた人々や、冒険に送り出してくれた家族の祈りに支えられ、黒幕を倒すのではなく正気に戻すというシナリオになっています。
このように、『MOTHER』シリーズには、愛の欠如や悲しみが人々を狂わせる原因であるのだというテーマがあります。
そして、それを打ち破っていくのは、愛と祈りなのです。

キリストが無実の罪で十字架にかけられようとしている最中でさえ、人々の赦しを神様に祈りました。
私たちが誰かを傷つけ、あるいは傷つけられて、心が罪の暗闇の中に沈んでいる時、それを救うのは愛と祈りであることを、十字架のキリストは教えてくださいました。
わたしたちの人と人との関わりにおいても、この愛に満ちた祈りあいにこそ支えられる群れでありたいと思います。


ジョヴァンニ・バッティスタ・サルヴィ
「祈る聖母」



2023年2月5日日曜日

顕現後第5主日礼拝【礼拝動画】

本日2月5日は顕現後第5主日の礼拝でした。

野口和音牧師の説教により、
長野教会は信徒礼拝として、
松本教会は聖餐礼拝として 両教会守られました。

礼拝では松本教会役員就任式が行われました。
新しい役員会として働きを担ってくださる4名の方々の上に、神様の祝福と導きが豊かにありますように。
教会の中でのご意見・祈ってほしい課題などありましたら、牧師や役員までお知らせください。

**本日の礼拝動画**


(▶️をクリックすると再生されます)
※動画は松本教会での礼拝となります。

**本日の使徒書・福音書**

イザヤ書58章1-12節〈旧p1156〉
コリントの信徒への手紙 一 2章1-16節〈新p300〉
マタイによる福音書5章13-20節〈新p6〉


説教「あなたは誰かに必要なひと」

*祈り*

私たちの関わりの間に立ってくださる主なる神様。
私たちが誰かとの関わりを持つとき、主よ、そこにはいつもあなたが共にいてくださいます。
地の塩、世の光として私たちを立たせ、人との出会いと関わりを整えて下さいます。
どうか私たちを用いて、助けを必要とする人々のために遣わし、必要な関わりへと導いてください。
あなたのみ言葉と御心に立ち、愛をもって関わりを保つことが出来るようにしてください。

松本教会と長野教会での、2023年度の定期総会を無事守り導いてくださったことに感謝をいたします。
わたしたちがあなたの御名によって繋げられ、み言葉を聞く一つの群れとされていることをおぼえます。
私たち一人ひとりにおいてあなたはいつも寄り添ってくださり、また関わりあうときには間に立ってくださっています。
そのことをわたしたちがおぼえつつ、関わりを持つことが出来ますように。
それぞれに欠けのある私たちですが、謙虚さに満ち、赦しをもって関わりあい、互いに支え合う関係性へと導いてください。
両教会が新年度、新しい歩みを始めるにあたって、あなたのみ言葉に聞き、そのみ言葉に従って生きることが出来るよう、悔い改めをもってわたしたちは心を一つにいたします。
あなたによって神の家族とされ、一つとされていることをおぼえつつ、どうか私たちが互いに祈りあい、支え合う群れとされていきますように、あなたが導いてください。
そして、新しく教会の役員として任命された方々を、どうかあなたが支えてくださいますように。

様々な理由のために今日ここに集うことのできなかった方々の上に、あなたのみ言葉が届き、また祝福がありますように。
病の中にある方、怪我をして安静にしている方々には、どうか一日でも早い癒しが与えられますように。
心に暗闇を抱えている人には、どうか世の光とされたわたしたちが遣わされ、その闇を取り払ってくださいますように。
私たちが送り出されていく新しい一週間の中で起こるすべてのことを、あなたの御心に委ねます。








2023年2月2日木曜日

次回2月5日・顕現後第5主日礼拝の御案内。

次週2023年2月5日(日)は顕現後第5主日の礼拝です。

野口和音牧師の説教
「あなたは誰かに必要なひと」

と題して、
松本教会では聖餐礼拝として、
長野教会では信徒礼拝として、
両教会10時半から行われます。


どうぞご自由にお越しください。
松本教会では役員就任式が行われます。
なお、礼拝動画は引き続き礼拝後に更新されますので、どうぞそちらもご覧ください。

† † †

「あなたがたは地の塩である。だが、塩に塩気がなくなれば、その塩は何によって塩味が付けられよう。もはや、何の役にも立たず、外に投げ捨てられ、人々に踏みつけられるだけである。 あなたがたは世の光である。山の上にある町は、隠れることができない。 また、ともし火をともして升の下に置く者はいない。燭台の上に置く。そうすれば、家の中のものすべてを照らすのである。 そのように、あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。人々が、あなたがたの立派な行いを見て、あなたがたの天の父をあがめるようになるためである。」 「わたしが来たのは律法や預言者を廃止するためだ、と思ってはならない。廃止するためではなく、完成するためである。 はっきり言っておく。すべてのことが実現し、天地が消えうせるまで、律法の文字から一点一画も消え去ることはない。 だから、これらの最も小さな掟を一つでも破り、そうするようにと人に教える者は、天の国で最も小さい者と呼ばれる。しかし、それを守り、そうするように教える者は、天の国で大いなる者と呼ばれる。 言っておくが、あなたがたの義が律法学者やファリサイ派の人々の義にまさっていなければ、あなたがたは決して天の国に入ることができない。」

──マタイによる福音書5章13-20節

2023年2月1日水曜日

今週の黙想文(ヨハネ18:34)

イエスはお答えになった。
「あなたは自分の考えで、そう言うのですか。
それとも、ほかの者がわたしについて、
あなたにそう言ったのですか。」
──ヨハネ福音書18章34節


† † †

キリストは十字架にかけられる前、ローマの総督であるピラトから尋問を受けられました。
「あなたはユダヤ人の王なのか」とピラトはキリストに問いかけますが、キリストはその問いには答えていません。
人々はイエスを死刑にするために、王を自称し人々を先導した罪をあげつらい、ピラトはそれを確認しようとしているのですが、キリストがここで尋ねていることは、あくまでピラト自身がイエスをどのように見ているのかということなのです。
ここに、神様への信仰とは、私たち一人ひとりが他の人の意見を挟むことなく神様を見つめることであるということが示されています。
多くの場合、私たちがキリストに出会うことは他の人との関わりの中で起こるものですが、キリストを信じることの始まりにはこのキリストの問いかけが欠かせないのです。
罪の贖い主、永遠の命の与え主、寄り添いと慰めの主…あなたにとって、イエス・キリストとはどのような救い主であるのでしょうか?
信仰者にとって当たり前のようで、捉えなおそうとすると難しいこの問いに立ち返ることから、信仰の歩みを始めてまいりたいものです。

(20230129週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。