2023年10月30日月曜日

宗教改革主日礼拝。

本日10月29日は宗教改革主日の礼拝でした。

松本教会は10時半から主日礼拝として、
長野教会は15時から聖餐礼拝として、
守られました。

マルティン・ルターが起こした宗教改革をおぼえて礼拝の時を持ちました。
来週は全聖徒主日。召天者の方々を思い起こす礼拝となります。
どうぞご自由にお越しください。共に祈りましょう。


*今週の祈り*

私たちの主、永遠の導き主なる神様。
あなたは私たちの罪をご存じです。
聖書においても、私たちが知る歴史においても、あなたのみ言葉を聞き、あなたの御言葉を信じて生きている人々でさえ、あなたの御心から離れ、人の欲のままにあなたの御名を用いてしまう人々がいること、その変わることのない罪が今なお私たち一人一人の中にあることを、おぼえます。
そのようなわたしたちを、あなたはそれでも見捨てることなく、今日まで導いてくださいました。そこに、私たちはあなたの憐れみと赦しを見出します。
当時のルターが語った鋭い悔い改めへの呼びかけは、あなたのその深い赦しと愛に基づいています。
私たちが互いに裁き合うためではなく、共に神様の御心にかなった働きを保っていくことができるように、私たちがあなたの御心を尋ね求め、働きのうちに常にそれを精査する、そのような悔い改めへと立たせてくださいますように。
あなたがイエス・キリストを通してその愛と御心を語ってくださったその場所が、この地球上で最もあなたの愛から離れた場所になっていることを、私たちはニュースで知ります。
しかしそれは遠いどこかの現実ではなく、私たち一人一人においても起こりうる、あなたへの背信であることを、心に留めたいと思います。
私たちが私たちのために願い、為そうとする理由としてあなたを引き合いに出すのではなく、まずあなたの御心と委ねられている働きを求め、み言葉に聞き、そこから求められている働きへと送り出されていくことができるようにしてください。
いつでもあなたを私たちの信仰の柱とし、私たちが罪から引き離されていることを確認しながら、信仰生活を歩んでいくことができますように。


***

*説教動画は長野・松本教会Youtubeチャンネルよりご視聴できます。*




2023年10月26日木曜日

次回29日・宗教改革主日礼拝のご案内。

次週2023年10月29日(日)は宗教改革主日の礼拝です。

松本教会・長野教会は
野口和音牧師の説教
「救いはお金じゃ買えないよ」

と題して、
松本教会は10時半から、
長野教会は15時から
両教会主日礼拝として行われます。


どうぞご自由にお越しください。
信徒の方で説教動画をご覧になりたい方は、週報記載のQRコードか、松本教会・長野教会YouTubeチャンネルをご覧ください。

† † †

彼が活動し始めたときから今に至るまで、天の国は力ずくで襲われており、激しく襲う者がそれを奪い取ろうとしている。すべての預言者と律法が預言したのは、ヨハネの時までである。あなたがたが認めようとすれば分かることだが、実は、彼は現れるはずのエリヤである。耳のある者は聞きなさい。今の時代を何にたとえたらよいか。広場に座って、ほかの者にこう呼びかけている子供たちに似ている。『笛を吹いたのに、/踊ってくれなかった。葬式の歌をうたったのに、/悲しんでくれなかった。』ヨハネが来て、食べも飲みもしないでいると、『あれは悪霊に取りつかれている』と言い、人の子が来て、飲み食いすると、『見ろ、大食漢で大酒飲みだ。徴税人や罪人の仲間だ』と言う。しかし、知恵の正しさは、その働きによって証明される。」

──マタイ福音書11章12–19節

2023年10月25日水曜日

今週の黙想文(ルカ22:62)

主は振り向いてペトロを見つめられた。
ペトロは、……外に出て、激しく泣いた。
──ルカによる福音書22章62節


† † †

ペトロがキリストを裏切る言葉を三度も繰り返してしまった時、キリストが彼を見つめられたとルカ福音書は記しています。
その時、彼はきっと、3つの意味で泣いたのです。
一つは自分が「死ぬまで離れない」と熱く誓ったはずの主がたった一人で十字架へと引かれていく惨めさによって。
一つはその惨めさの中に送り出したのは自分の裏切りであったことの後悔によって。
そして最後に、彼は思い出したのです。
ペトロが裏切る予告を告げた後、キリストはこのように言われました。
「しかし、わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った。」
このようなキリストの深い赦しと憐れみを思い起こしたからこそ、弱いペトロは涙と共に悔い改めへと導かれていきました。
神様は私たちに、自分の弱さと向き合わせようとされる時があります。
しかしその時に、確かに私たちを支えてくださり、悔い改めを通して、より深い強さへと立たせてくださるのです。

(20231022週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。

2023年10月24日火曜日

【再掲】いのち学第2回のお知らせ

  10月30日(月)19時より、松本教会にて

「いのち学~がん研究者の学び・いのちの不思議・科学の視点~」第2回が行われます!



2023年度、いのち学、第2回です。
今年度のサブタイトルは「~がん研究者の学び・いのちの不思議・科学の視点~」です。
がん研究の先端医療を紹介しつつ、科学だけではとらえきれない「人のいのち」について、共に考える時を持ってみませんか?

参加費(資料代)は500円。 事前申込は不要です。
また、ZOOM参加も可能です。
お時間になりましたら、下記URLよりお入りください。

***
トピック: いのち学第2回
時刻: 2023年10月30日 07:00 PM 大阪、札幌、東京

参加 Zoom ミーティング
https://zoom.us/j/97081004103?pwd=NXlRd3VCeXRabU54dkVhSU56N0YwUT09

ミーティング ID: 970 8100 4103
パスコード: 534482
***

新型コロナウイルス感染予防のため、従来のように食事の交流の時はありません。
講義の後、自由な質疑応答の時間がとられます。
ご参加の際にはマスクをご着用ください。

当日お時間のある方はぜひお越しください。
また、お問い合わせは日本福音ルーテル松本教会まで。

†会場の松本教会はこちらです†

聖霊降臨後第21主日礼拝。

本日10月22日は聖霊降臨後第21主日の礼拝でした。

松本教会は通信礼拝として、
長野教会は主日礼拝として、
両教会10時半より守られました。

急に朝晩が冷え込み、乾燥からか、牧師もノドをやられました。
この時期は油断なりませんね。
特に今年は冷え込むのが例年より早いような気がしています。
暖房と御言葉によって、心も体も温かく保ちつつ過ごしたいものです。


*今週の祈り*

赦しと憐れみの主なる神様。
あなたはイエス・キリストを通して、果てしない赦しと憐れみをお示しになられます。
あなたへの篤い信仰によって、かえって躓きになる現実があることを、今日の御言葉を通して示されました。
そのうちにあって、最も大事なことは、私たちの心がいつもあなたから離れることがないようにするということを教えられました。
私たちは目に見えるものに心が引きずられる弱さを抱えていることを、あなたはご存じでした。
しかしそれでも、あなたを強く信じるあまりに、他の宗教に触れる時、その目に見える振る舞いによって揺さぶられたり、流されているように感じることがあるかもしれません。
しかし主よ、あなたは私たちの心を見通しておられます。
私たちが他の宗教の場に立たされたとしても、その場において相応しい振る舞いをし、そこにいる人々の信仰と思いを妨げることなく、むしろ寄り添うことによって、キリストが教えられた寄り添いと愛に立っていくことができますように。
そして私たちの心は、あなたにこそ向けつづけていくことができるように、どうかあなたが私たちの信仰を支えてください。
多くの宗教が、他の宗教の教えは正しくないと批判し、宗教と他の宗教が争いあうことが長く続いてきました。
しかし主よ、どの宗教においても、誰かを救うために存在するということに心を寄せます。
私たちの人生の中におこるあらゆる苦しみに対して、それぞれに答えと、慰めと、それでもこの世を歩んでいくための支えを与えるものこそ、それぞれの宗教が表す神様の姿であることを思います。
主よ、あなたはご自分が私たちと同じ人間となり、同じ苦しみを背負って生き抜いてくださったことに、その慰めと支えを受け取ります。
そして復活によって、私たちのいのちが永遠の命へとつなげられていく福音を与えてくださいました。
その福音は、何によっても揺らぐことはありません。
あなたが示してくださったその救いの福音を、他者を否定し非難するためのものとしてではなく、救いを分かち合い、慰めと喜びに満たされて生きるためのものとして、保っていくことができますように、私たちの信仰を整えてください。


***

*説教動画は長野・松本教会Youtubeチャンネルよりご視聴できます。*




2023年10月21日土曜日

次回22日・聖霊降臨後第21主日礼拝のご案内。

次週2023年10月22日(日)は聖霊降臨後第21主日の礼拝です。

松本教会・長野教会は
野口和音牧師の説教
「クリスチャンは神社で祈れるか」

と題して、
松本教会は通信礼拝として、
長野教会は聖餐礼拝として
両教会10時半より行われます。


どうぞご自由にお越しください。
信徒の方で説教動画をご覧になりたい方は、週報記載のQRコードか、松本教会・長野教会YouTubeチャンネルをご覧ください。

† † †

それから、ファリサイ派の人々は出て行って、どのようにしてイエスの言葉じりをとらえて、罠にかけようかと相談した。そして、その弟子たちをヘロデ派の人々と一緒にイエスのところに遣わして尋ねさせた。「先生、わたしたちは、あなたが真実な方で、真理に基づいて神の道を教え、だれをもはばからない方であることを知っています。人々を分け隔てなさらないからです。ところで、どうお思いでしょうか、お教えください。皇帝に税金を納めるのは、律法に適っているでしょうか、適っていないでしょうか。」イエスは彼らの悪意に気づいて言われた。「偽善者たち、なぜ、わたしを試そうとするのか。税金に納めるお金を見せなさい。」彼らがデナリオン銀貨を持って来ると、イエスは、「これは、だれの肖像と銘か」と言われた。彼らは、「皇帝のものです」と言った。すると、イエスは言われた。「では、皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい。」彼らはこれを聞いて驚き、イエスをその場に残して立ち去った。

──マタイ福音書22章15-22節

2023年10月18日水曜日

今週の黙想文(フィリピ3:9)

キリストの内にいる者と認められるためです。
──フィリピの信徒への手紙3章9節


† † †

子育てをしていると、言葉にできない大きな愛しさを感じる時が多くあります。
その一つとして、娘が絵本を読むとき、必ず私があぐらを組んだ足の上にすっぽり座って読むのです。
イエス・キリストは弟子たちに祈りを教える際、「天の父よ」という言葉から始めるように教えました。
この言葉は幼児語で「パパ/おとうちゃん」という意味の言葉が使われています。
そのように、神様と私たちキリスト者との関係は、子を愛する親と、親に心からその身を預ける子の関係から説明することができると言うのです。
パウロは今日の箇所で「キリストの内にいる者」という表現をしています。
わたしの内にキリストがいる、という表現はよく言いますが、逆も然りであると言うのです。
神様は父と子の間に起こる大きな愛をもって、私たちを自分の懐にすっぽりと包み込んでくださろうとしておられるお方なのです。

(202310週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。

2023年10月15日日曜日

聖霊降臨後第20主日礼拝。

本日10月15日は聖霊降臨後第20主日の礼拝でした。

松本教会は主日礼拝として、
長野教会は信徒礼拝として、
両教会10時半より守られました。

「最近は暖房をつけましたよ」、「もう毛布だけでは夜は寒いですね」と言葉を交わす季節がやってきました。
秋が過ぎ去るのもあっという間ですね。
心も体も、神様によって守られて過ごしてまいりましょう。
礼拝ではパレスチナとイスラエルとの戦争に心を痛めつつ、祈りを一つにしました。


*今週の祈り*

全ての人に天の国の門を開きたもう主なる神様。
あなたはキリストを通して、憐れみ深く果てしない赦しをもって私たちを救いへと導こうとしておられる神様の御心を表してくださいました。
私たちが神様の御心に相応しくかなうその時に天の国の門が開かれるのではなく、私たちがキリストを信じ、御国の門をくぐることができる約束を与えられるからこそ、私たちもまた赦しを受けたものとして歩むことができるようになることを、あなたは教えてくださいました。
主よ、どうか御国をこの地上に来たらせてください。私たちの信仰によってキリストをまとわせ、一人でも多くの人を御国へと招き入れるための働きのために用いてください。
そのために、私たちの弱さも罪も、またキリストによって与えられる強さも愛も、そのすべてをもって、あなたの福音を証しするものとしてくださいますように。

主よ、あなたがかつて全世界の人々に福音を告げ知らせたイスラエルの地が、戦争の最中にあります。
宗教と神の名を用いて他の人々を傷つけ、その命を奪うことを良しとする人々がいます。
あなたが聖書において私たちに語ってくださったみ言葉の中に、そのような愛に欠けたふるまいを良しとする教えはどこにもありません。
あなたは憐れみと赦しの神であり、同時に正義と裁きの神としておられます。
主よ、どうか今、戦火の中にあって不安を抱え、逃げまどい、苦しんでいる人々を支えてください。
既にあなたの御許に召された人々の魂を、悲しみの中にある人々を、慰めの御手をもって包み込んでください。
そしてこのような戦いを生み出している人々を正義によって裁き、どうか悔い改めへと導いてください。
全ての人が、あなたの御子イエス・キリストが示された赦しと平和の真理を悟り、自らを省み、一刻も早くあなたの御心に適った道へと歩みだすことができますように。
あなたが福音を告げ知らせた地が、どうか世界で最も罪深い場所としてではなく、聖書が語っているあの日のように、最も御国に近い場所として整えられますように。
そしてどうか、この世に天の国をもたらしてください。


***

*説教動画は長野・松本教会Youtubeチャンネルよりご視聴できます。*




2023年10月12日木曜日

次回15日・聖霊降臨後第20主日礼拝のご案内。

次週2023年10月15日(日)は聖霊降臨後第20主日の礼拝です。

松本教会・長野教会は
野口和音牧師の説教
「選ぶ神から迎える神へ」

と題して、
松本教会は主日礼拝として、
長野教会は信徒礼拝として
両教会10時半より行われます。


どうぞご自由にお越しください。
信徒の方で説教動画をご覧になりたい方は、週報記載のQRコードか、松本教会・長野教会YouTubeチャンネルをご覧ください。

† † †

イエスは、また、たとえを用いて語られた。「天の国は、ある王が王子のために婚宴を催したのに似ている。王は家来たちを送り、婚宴に招いておいた人々を呼ばせたが、来ようとしなかった。そこでまた、次のように言って、別の家来たちを使いに出した。『招いておいた人々にこう言いなさい。「食事の用意が整いました。牛や肥えた家畜を屠って、すっかり用意ができています。さあ、婚宴においでください。」』しかし、人々はそれを無視し、一人は畑に、一人は商売に出かけ、また、他の人々は王の家来たちを捕まえて乱暴し、殺してしまった。そこで、王は怒り、軍隊を送って、この人殺しどもを滅ぼし、その町を焼き払った。そして、家来たちに言った。『婚宴の用意はできているが、招いておいた人々は、ふさわしくなかった。だから、町の大通りに出て、見かけた者はだれでも婚宴に連れて来なさい。』そこで、家来たちは通りに出て行き、見かけた人は善人も悪人も皆集めて来たので、婚宴は客でいっぱいになった。王が客を見ようと入って来ると、婚礼の礼服を着ていない者が一人いた。王は、『友よ、どうして礼服を着ないでここに入って来たのか』と言った。この者が黙っていると、王は側近の者たちに言った。『この男の手足を縛って、外の暗闇にほうり出せ。そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう。』招かれる人は多いが、選ばれる人は少ない。」

──マタイ福音書22章1-14節

2023年10月11日水曜日

今週の黙想文(2コリ1:4)

神は、あらゆる苦難に際してわたしたちを慰めてくださるので、
わたしたちも……人々を慰めることができます。
──コリントの信徒への手紙 Ⅱ 1章4節


† † †

パウロの伝道旅行の際、苦難や迫害もまた多く起こり、しばしば生きる望みさえも失うことがあったようです。
そのようなパウロを支え、不思議と死の危険から救い出したのは「死者を復活させてくださる神」への信仰でした。
それゆえコリント教会に向けた手紙の中で、パウロは神様とは「慰めを豊かにくださる神」であると語っています。
この「慰め」の原語は「側に招く」という意味の言葉です。
あらゆる人の苦しみを経験され、復活の命を与えられた十字架のキリストは、福音書の中で人々と関わる時には、いつも人々を「側に招く」言葉をかけられています。
それによって彼らは慰めを得て、キリストの弟子とされていきました。
わたしたちもまた、様々な困難の中にある時にこそ、キリストが私たちを側に招いてくださり、慰めのうちに保ってくださっていることを、み言葉から聞いてまいりたいと思います。

(20231008週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。

2023年10月8日日曜日

聖霊降臨後第19主日礼拝。

本日10月8日は聖霊降臨後第19主日の礼拝でした。

松本教会は通信礼拝として、
長野教会は主日礼拝として、
両教会10時半より守られました。

朝から大変寒く、長野教会では思わず礼拝堂の灯油ヒーターを付けました。
あっという間に冬の足音が聞こえてくるようです。
季節の変わり目、乾燥も強まる季節です。
体調に気をつけつつ、聖書の言葉に耳を傾ける日々が守られますように。


*今週の祈り*

赦しの主なる神様。
あなたの赦しは、私たち人間の歴史と共にあります。
人はその歩みの中で、幾度となくあなたを誤解し、あなたから心を離し、時には邪に利用して生きてきました。
そのような罪を、私たちもまた抱えて生きています。
罪を罪として気付かないという罪もまた、私たちのうちにあることを告白いたします。
主よ、それでもわたしたちのすべてを赦してくださるために、あなたはご自分の御子を遣わし、十字架にかけてくださいました。
それは私たちの人知を越えた果てしない愛と憐れみによって成し遂げられた救いです。
そして驚くべきことは、その果てしない愛が、私たち一人一人のために向けられているということです。
主よ、どうかあなたの愛によって私たちの罪を包み込んでください。
この身が天に召されるまで罪を犯すことから逃れることのできない私たちを赦し、一つでも多くの罪を悔い改めることができますように。
そしてどうか、そのような悔い改めをもって私たちをキリスト者として整えてください。

この世は憎しみと報復に満ちています。
祭司長たちがキリストのたとえ話からあなたを誤解し、憎しみと報復、怒りと裁きの神として捉えたことは、私たち人間の本質を現しています。
神であるあなたでさえ、愛を失った姿でしか捉えられないこの世だからこそ、聖書のみ言葉に触れる私たち一人一人が、あなたの愛を正しくとらえ、それに甘んじることなく、悔い改めのうちに生かされることができますように。
そして主日を迎えるたびに、聖書のみ言葉に耳を傾け、祈りの時を持つたびに、あなたの果てしない愛に触れることができるように、どうか私たちの信仰を豊かに開いてください。
あなたから愛を受けた私たちが、罪の痛みが満ちるこの世において、誰かの痛みを包み込み、寄り添いをもって分かち合い、癒しと慰めをもって共に生きる隣人として遣わされますように。
今日様々な事情によって教会に集うことのできなかった方々、病の中にある方、疲れを覚えている方、悩みを抱えている方々の上に、どうか主よ、あなたの愛と癒しとが伝わっていくように、導いてください。
そして私たちをも、御業の為に清めて用いてください。


***

*説教動画は長野・松本教会Youtubeチャンネルよりご視聴できます。*




2023年10月5日木曜日

次回8日・聖霊降臨後第19主日礼拝のご案内。

次週2023年10月8日(日)は聖霊降臨後第19主日の礼拝です。

松本教会・長野教会は
野口和音牧師の説教
「それでもあなたを愛しているから」

と題して、
松本教会は通信礼拝として、
長野教会は主日礼拝として
両教会10時半より行われます。


どうぞご自由にお越しください。
信徒の方で説教動画をご覧になりたい方は、週報記載のQRコードか、松本教会・長野教会YouTubeチャンネルをご覧ください。

† † †

◆「ぶどう園と農夫」のたとえ
「もう一つのたとえを聞きなさい。ある家の主人がぶどう園を作り、垣を巡らし、その中に搾り場を掘り、見張りのやぐらを立て、これを農夫たちに貸して旅に出た。さて、収穫の時が近づいたとき、収穫を受け取るために、僕たちを農夫たちのところへ送った。だが、農夫たちはこの僕たちを捕まえ、一人を袋だたきにし、一人を殺し、一人を石で打ち殺した。また、他の僕たちを前よりも多く送ったが、農夫たちは同じ目に遭わせた。そこで最後に、『わたしの息子なら敬ってくれるだろう』と言って、主人は自分の息子を送った。農夫たちは、その息子を見て話し合った。『これは跡取りだ。さあ、殺して、彼の相続財産を我々のものにしよう。』そして、息子を捕まえ、ぶどう園の外にほうり出して殺してしまった。さて、ぶどう園の主人が帰って来たら、この農夫たちをどうするだろうか。」彼らは言った。「その悪人どもをひどい目に遭わせて殺し、ぶどう園は、季節ごとに収穫を納めるほかの農夫たちに貸すにちがいない。」イエスは言われた。「聖書にこう書いてあるのを、まだ読んだことがないのか。『家を建てる者の捨てた石、/これが隅の親石となった。これは、主がなさったことで、/わたしたちの目には不思議に見える。』だから、言っておくが、神の国はあなたたちから取り上げられ、それにふさわしい実を結ぶ民族に与えられる。この石の上に落ちる者は打ち砕かれ、この石がだれかの上に落ちれば、その人は押しつぶされてしまう。」祭司長たちやファリサイ派の人々はこのたとえを聞いて、イエスが自分たちのことを言っておられると気づき、イエスを捕らえようとしたが、群衆を恐れた。群衆はイエスを預言者だと思っていたからである。

──マタイ福音書21章33-46節

2023年10月4日水曜日

今週の黙想文(エフェソ4:29)

ただ、聞く人に恵みが与えられるように、
その人を造り上げるのに役立つ言葉を、
必要に応じて語りなさい。
──エフェソの信徒への手紙4章29節


† † †

パウロはエフェソの教会の人々に向けて、キリストに結ばれ、新しい命に生きるための具体的な指針を教えています。
その内容は様々なことに及んでいますが、その一つとして、「その人を造り上げるのに役立つ言葉」を語るようにと告げています。
一言でいえばその人をキリスト者として教えはぐくむ──教育するための言葉をかける、ということです。

人に何かを教えることは難しいことです。
なぜなら教える側がそのことについて熟知し、かつその教えを少なからず実践できていなければ説得力がないからです。
わざを通して信仰を測ることを禁じたルターでさえ、信仰からよきわざが生まれることを否定してはいません。
その意味で信仰と私たちの目に見えるふるまいは結びついています。
パウロが薦めている通り、教会が信仰の相互教育の場でもあるとするなら、私たちもまた、誰かに「恵みが与えられ」、関わる人をキリスト者として「造り上げる」ための関わりができるようにと、まず自分自身の信仰とそのふるまいについて、神様の御前で振り返ることから始めたいと思います。

(20231001週報記載)


……今週の黙想とは……


日曜日だけではなく、平日においても聖書の言葉に触れる機会として用いていただければ幸いです。
引用されているみ言葉だけでなく、聖書を開き、その前後や他の箇所を開いてみましょう。
そして、そこに生きていた人々に思いを馳せ、そこにあなたも生きていて、語りかけられているという気持ちで読んでみましょう。
自分はみ言葉を聞いてどのように感じたかを大切にし、ゆったりと考えてみてください。

あなたの日々がみ言葉によって豊かにされますように。

2023年10月2日月曜日

聖霊降臨後第18主日礼拝。

10月1日は聖霊降臨後第18主日の礼拝でした。

松本教会は聖餐礼拝として、
長野教会は信徒礼拝として、
両教会10時半より守られました。

すっかり季節も秋らしくなりましたね。
牧師も夏季休暇をいただき、しっかりお休みが取れました。
心機一転、頑張っていきたいと思います。


松本教会では敬老祝賀会が行われました。
今日までお一人お一人の歩みが神様に守られたことを感謝しつつ、
これからの日々においても神様が共にあって守ってくださるように。

*今週の祈り*

悔い改めの主なる神様。
あなたは何千年もの時を超えて朽ちることのないみ言葉を私たちに届けようとしておられます。
私たちの罪は寸分も変わることなく、私たちをあなたの御心から引き離し、自分の正しさにこだわり、あなたの名をもって正当化しようとします。かつてのキリスト教会もまた、繰り返しその過ちを犯してきました。
たくさんの人を傷つけ、あるいは救えないまま、通り過ぎてきました。
そしてそれは、キリスト者である私たち一人一人においても今なお起こりうることです。
主よ、どうかあなたのみ言葉に絶えず聞くことができるように、私たちの信仰の耳を開いてください。
過ごした一週間を振り返り、意見がぶつかったことや、正しさを押し付けてしまったことがないか、反省することができますように。
そしてもしそのようなことがあったなら、どうか赦してください。
私たちが同じ過ちを繰り返すことがないように、あなたの愛に立つことを改めて教えてください。そしてそのために、キリストの姿を私たちの心に焼き付けてください。

わたしたちがあなたの御心のままに、今日まで命を守られてきたことを感謝いたします。
あなたが備えてくださる道は、決して平坦な道ばかりではありません。
迷い、悩み、大変なことがたくさん起こります。
しかし主よ、どのような試練の中にあってなお、あなたが絶えず支えてくださっていることを思い起こします。
私たちが耐え切れないときには助けを呼び求め、休むことの大事さを教えてくださった主を思い起こします。
祈りによって歩みを支えられ、死に至るまで従順であったキリストの背中を私たちも追いかけます。
主よ、どうかこれからも、私たちが歩む道のりを守り導いてください。
そしてそこで関わりを持つ全ての人に対して、私たち自身を通して、あなたの愛と憐れみを証しするものとして用いてください。


***

*説教動画は長野・松本教会Youtubeチャンネルよりご視聴できます。*